胃が痛くてゴロゴロ寝ている間に、いろいろ考えることがありました。
ハーモニー体操を始めたのは、更年期障害で身体のあちこちに不調がでてきたからです。
あの頃は、子どもに弁当を作ってあげられないことがあったなあ。「おはよう」と声をかける子どもに、布団の中から「起きられないから、自分でどうにかしておくれ〜〜〜」と言うんです。子どもたちは、しようがないなあと勝手に朝ごはんを食べ、弁当をつめて出かけました(コンビニ弁当だったかも)。
昼近くにどうにか起きだして、仕事をしようと思っても、ボ〜ッとしたまま時間が過ぎていくこともありました。集中力がなくなっているので仕事の段取りがたてられないのです。
いつも肩が凝ってて、頭痛がして、膝が痛くて、どの靴を履いても足が痛かった。駒沢公園を歩くのが日課だったのに、それも苦痛になっていましたね。
それで、ハーモニー体操を始めたら、だんだん調子が良くなってきて、今では、あのころの痛みを思い出すことができません。ここ2、3年は歯医者以外の病院にかかったことがないから、我ながら元気になったもんだと思います。
だから、良かった! という話ではありません。
去年の夏からずっとハードな生活でした。
バッグを作る。ハーモニー体操を教える。沖縄の母の介護を手伝う。以前のわたしには考えられないフットワークです。不調が形になる前に、ハーモニー体操でからだをケアしているから、動けちゃうんですね。
で、実際に動くと、ありがとうと言ってくれる人がいるので、ついこれでもかというくらいに動いてしまいました。たぶん、わたし役にたってるな〜〜〜!という満足感が嬉しかったのかもしれない。
それって、どうなの?
何だか・・・
動ける自分を周りに見せるのが、目的になっちゃっているんじゃない?
モノゴトをじっくり味わう時間が、なくなっているんじゃない?
私が動きすぎることで、誰かの動きを邪魔しているんじゃない?
ああ、これは、ハーモニー体操のクラスで、私がしょっちゅう言っていることだ。
痛みが教えてくれることって、たくさんあるなあ。
もっとよく考えないといけないな、私。
2014年2月9日日曜日
2014年2月7日金曜日
胃が痛くなりました。
ず〜〜っと不調でした。
胃が重くて、朝、起き抜けのコーヒーを飲む気がしない。夕食にビールを飲む気にならない。しかも食欲がない。
真夜中に、胃のあたりがズシ〜〜ンと重苦しくて目が覚めました。これはもしかしたら胃が痛いということかもしれないぞと思っていると、たしかに胃痛といってよさそうな不快感がどんどん増してきて、とても寝ていられません。
何でもいいからクスリを飲んだほうがいいんじゃないかと薬箱をかきまわしても、胃薬の買い置きが見つからない。ようやく出てきたのが正露丸で、飲まないよりはと思って飲んだけど、あれは下痢のクスリだから何の助けにもならなかったでしょう。
1日中、食事もとらず布団の中でダラダラしていました。布団に入ると不思議なくらい眠れるんです。そういえば睡眠不足が続いていたなあ。
だいぶ寝て、何かお腹にいれた方がいい気がしてきたと言ったら、長女がくず湯を作ってくれました。これが嬉しかったし、美味しかった。
くず湯って、子どもたちが小さいときには作ってあげたけど、ここしばらく作ったことなかったな。ダメージを受けた胃には嬉しいものです。嬉しくて自分でも作ってみました。
葛粉で作るのが本式ですが、片栗粉でもいいんです。片栗粉と砂糖を水で溶いて火にかけます。ホンモノの葛粉ならお湯を注ぐだけでよいのでしょうが、ジャガイモの粉だしね、ちょっと心配なので火にかけます。・・・・はじめ白かった液が透明になってとろみがでたら出来上がり。ちょっと柚子を足すと幸せ感がアップします。
くず湯ですこし元気が出てきたので、「おかゆ」が欲しくなりました。冷凍してあるご飯を、たっぷりの水に放り込んで弱火でコトコト煮るだけ。
梅干しをのせて食べたら、「生きててよかった」としみじみするほどの美味しさです。
そして、本日完全復活\(^o^)/
風邪は医者にかかるより寝るに限る。と言いますが、今回の胃の痛みも同じようなものでしたね。
病院には行かず、クスリも飲まず、ただ寝るだけ。
白湯を飲んで、寝る。くず湯を飲んで、寝る。おかゆを食べて、寝る。基本は布団にくるまってひたすら寝る。そうしたら、だんだん元気になってきました。
考えてみたら、昨年の夏から、沖縄と東京を往復して、慣れない動き方をして、それは面白くもあったんだけど、身体のほうは確実にダメージを受けていたんでしょう。「疲れたよ〜〜〜、休みたいよ〜〜〜、もっと大事にしてよ〜〜〜」と訴えてきたんですね。
わかった、わかった。もう少し大事にするからね。
と自分の体に、謝っています。
胃が重くて、朝、起き抜けのコーヒーを飲む気がしない。夕食にビールを飲む気にならない。しかも食欲がない。
真夜中に、胃のあたりがズシ〜〜ンと重苦しくて目が覚めました。これはもしかしたら胃が痛いということかもしれないぞと思っていると、たしかに胃痛といってよさそうな不快感がどんどん増してきて、とても寝ていられません。
何でもいいからクスリを飲んだほうがいいんじゃないかと薬箱をかきまわしても、胃薬の買い置きが見つからない。ようやく出てきたのが正露丸で、飲まないよりはと思って飲んだけど、あれは下痢のクスリだから何の助けにもならなかったでしょう。
1日中、食事もとらず布団の中でダラダラしていました。布団に入ると不思議なくらい眠れるんです。そういえば睡眠不足が続いていたなあ。
だいぶ寝て、何かお腹にいれた方がいい気がしてきたと言ったら、長女がくず湯を作ってくれました。これが嬉しかったし、美味しかった。
くず湯って、子どもたちが小さいときには作ってあげたけど、ここしばらく作ったことなかったな。ダメージを受けた胃には嬉しいものです。嬉しくて自分でも作ってみました。
葛粉で作るのが本式ですが、片栗粉でもいいんです。片栗粉と砂糖を水で溶いて火にかけます。ホンモノの葛粉ならお湯を注ぐだけでよいのでしょうが、ジャガイモの粉だしね、ちょっと心配なので火にかけます。・・・・はじめ白かった液が透明になってとろみがでたら出来上がり。ちょっと柚子を足すと幸せ感がアップします。
くず湯ですこし元気が出てきたので、「おかゆ」が欲しくなりました。冷凍してあるご飯を、たっぷりの水に放り込んで弱火でコトコト煮るだけ。
梅干しをのせて食べたら、「生きててよかった」としみじみするほどの美味しさです。
そして、本日完全復活\(^o^)/
風邪は医者にかかるより寝るに限る。と言いますが、今回の胃の痛みも同じようなものでしたね。
病院には行かず、クスリも飲まず、ただ寝るだけ。
白湯を飲んで、寝る。くず湯を飲んで、寝る。おかゆを食べて、寝る。基本は布団にくるまってひたすら寝る。そうしたら、だんだん元気になってきました。
考えてみたら、昨年の夏から、沖縄と東京を往復して、慣れない動き方をして、それは面白くもあったんだけど、身体のほうは確実にダメージを受けていたんでしょう。「疲れたよ〜〜〜、休みたいよ〜〜〜、もっと大事にしてよ〜〜〜」と訴えてきたんですね。
わかった、わかった。もう少し大事にするからね。
と自分の体に、謝っています。
2014年2月4日火曜日
芭蕉糸作り
月に一回、沖縄に帰っています。母の介護のためです。
1月は、母をデイサービスに見送ってから芭蕉畑に行きました。
芭蕉畑には7千本ほどの芭蕉が育っていて圧巻です。15年前、最初に植えた苗木は10本だけでした。それが7千本です。芭蕉の生命力はハンパではありません。
畑に分け入ると、前後左右360度芭蕉の木に囲まれます。見上げると、重なり合った芭蕉の葉が空をさえぎっていてね、風も通らない。世界から切り離された気分になります。
今回は、倒すところから繊維を取り出すまで自力でやるのがテーマなので、5本だけ倒すことにしました。5本ならいけるだろうという甘い考えです(笑)。
固い幹ではないので、鎌をあててスパッと切り倒していきます・・・というはずだったんですけどね、なかなかスパッとはいきません。ガシガシと鎌を打ちつけるようにして切り口を広げていくしかないカンジ。それでも、デンとした幹はなかなか傾いてくれません。
「この鎌やわなんじゃないの〜〜?」と毒づきながら姉を見ると、彼女は「そっちの方が良い鎌なんだよ〜〜」と言いながら、切り口も鮮やかにスパスパ倒しているではありませんか。ギャフン(古っ!)
次に、幹の皮を一枚一枚剥いで、その剥いだ皮を表側と裏側に割いていきます。そして2枚に割いた皮の、繊維のついた方だけを持ち帰り、竃(かまど)で柔らかく煮ます。
ウービキは、熟練の技が問われる作業です。道具をもつ指先の力が強すぎたり、角度が悪いと皮全体が切れてしまいます。逆に力の入れ方が弱かったり角度が悪いと、不要物を除ききれず、ドヨ〜〜〜ンと厚ぼったい繊維になります。最初のうちは、あらまあ、茶色に染めた芭蕉かしらってくらいの、不純物が残った繊維になっちゃって、本当にガッカリしました。
シャッ、シャッと心地よい音をたてて、透明感のあるベージュ色の繊維をとっていく姉の横で、ズリ〜〜〜ッ、ズリ〜〜〜ッ、ブチッ(あ、これは繊維が切れた音ね)という私の音。あ〜〜あ、なんで5本も倒したんだろう。3本くらいにしときゃあよかったなあ。と後悔することしきりです。
最初のころは「道具の持ち方はね」とか「両手の力の入れ方は」と、事細かに説明してくれた姉は、飽きたのか妹のトロサにイヤになったのか、無口になってきて・・・と思ったらいつのまにか自分用20本分を終えて、さっさと次の作業に移っています。
(えっ?手伝ってくれないんだ〜〜〜)
で、5本分をですね、その日のうちに終わらせることができずに、翌日の午前中かけて終わらせました。翌日の夕方には、東京行きの飛行機に乗らなくてはいけなかったので、まあ、焦った焦った。
でも、とにかく自力でやったので、満足感はありましたね。
1月は、母をデイサービスに見送ってから芭蕉畑に行きました。
芭蕉畑には7千本ほどの芭蕉が育っていて圧巻です。15年前、最初に植えた苗木は10本だけでした。それが7千本です。芭蕉の生命力はハンパではありません。
畑に分け入ると、前後左右360度芭蕉の木に囲まれます。見上げると、重なり合った芭蕉の葉が空をさえぎっていてね、風も通らない。世界から切り離された気分になります。
今回は、倒すところから繊維を取り出すまで自力でやるのがテーマなので、5本だけ倒すことにしました。5本ならいけるだろうという甘い考えです(笑)。
固い幹ではないので、鎌をあててスパッと切り倒していきます・・・というはずだったんですけどね、なかなかスパッとはいきません。ガシガシと鎌を打ちつけるようにして切り口を広げていくしかないカンジ。それでも、デンとした幹はなかなか傾いてくれません。
「この鎌やわなんじゃないの〜〜?」と毒づきながら姉を見ると、彼女は「そっちの方が良い鎌なんだよ〜〜」と言いながら、切り口も鮮やかにスパスパ倒しているではありませんか。ギャフン(古っ!)
次に、幹の皮を一枚一枚剥いで、その剥いだ皮を表側と裏側に割いていきます。そして2枚に割いた皮の、繊維のついた方だけを持ち帰り、竃(かまど)で柔らかく煮ます。
その後に今回のハイライト、難関の「ウービキ」です。これは、煮た皮から繊維を取り出す作業で、細い竹で作った道具(下の写真中央にあるトングのようなモノ)で不要物をこそぎ落としていきます。
写真手前が、煮た芭蕉の皮。これが幾工程か経て、向こう側の生成りの芭蕉糸になる。
ウービキは、熟練の技が問われる作業です。道具をもつ指先の力が強すぎたり、角度が悪いと皮全体が切れてしまいます。逆に力の入れ方が弱かったり角度が悪いと、不要物を除ききれず、ドヨ〜〜〜ンと厚ぼったい繊維になります。最初のうちは、あらまあ、茶色に染めた芭蕉かしらってくらいの、不純物が残った繊維になっちゃって、本当にガッカリしました。
シャッ、シャッと心地よい音をたてて、透明感のあるベージュ色の繊維をとっていく姉の横で、ズリ〜〜〜ッ、ズリ〜〜〜ッ、ブチッ(あ、これは繊維が切れた音ね)という私の音。あ〜〜あ、なんで5本も倒したんだろう。3本くらいにしときゃあよかったなあ。と後悔することしきりです。
最初のころは「道具の持ち方はね」とか「両手の力の入れ方は」と、事細かに説明してくれた姉は、飽きたのか妹のトロサにイヤになったのか、無口になってきて・・・と思ったらいつのまにか自分用20本分を終えて、さっさと次の作業に移っています。
(えっ?手伝ってくれないんだ〜〜〜)
で、5本分をですね、その日のうちに終わらせることができずに、翌日の午前中かけて終わらせました。翌日の夕方には、東京行きの飛行機に乗らなくてはいけなかったので、まあ、焦った焦った。
でも、とにかく自力でやったので、満足感はありましたね。
できた繊維も最初の頃は、こんなカンジで情けなかった(ピントがあってないのも情けない)けれど、最後のあたりにはこんなカンジ。
まあ、我ながら進歩したもんだと思いますよ。
もちろん、姉の作るモノの足もとにも及ばないんですけどね。
でも、どんな人だって、はじめは初心者だったわけですからね〜〜〜。
よし、2月は、8本くらい倒してみよう。
ガンバレ、ワタシ!
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